剣の素振り法

素振り法は、合氣道の理に叶ったものでなければならない。理と言うのは、第一に気力の充実した素振りであること。軽い素振り100回よりも氣の入った素振り数回の方が良い。
第二に、構えが裏三角法をとっていなければならないことである。その場合、剣の柄頭は常に臍に結ぶことになる。

一本目

真っ直ぐに振り上げ、真っ直ぐにうちおろすことが大切である。
特に、 合氣道の素振りでは、剣をうち下した時に腰を充分に落ち着けるのである。

二本目

右足を引いて大上段にふりかぶる。
この時充分に腰をひねる。
打ち込みは、腰で打ち込むようにする。

三本目

一種の呼吸法である。
右足を引き剣を頭上に立て、 宇宙の氣を剣先を通じて体内に充満させる。
息を止めて脇構えに移り一気に打ち込むこと。

四本目

一本目の要領で前に進む。
左右いずれの足が出ても、腰のひねりが決まっていなければならない。
体捌きの練習法である。

五本目

左右に受け流すと同時に打ち込む。

六本目

左右いずれの足が出ても即、 突きが可能であること。
(右足で打ち込み、右足で突く。左足で打ち込み、左足で突く。)

七本目

右足で打ち込み、左足を出して突く。常に左突き。

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